Marumaru's TinyPlaza

(2026.04.03)(book)探偵小石は恋しない

『探偵小石は恋しない』/森 バジル


Twitter(現X)で名前を見つけて気になった本。

最高に面白かった!綺麗な伏線回収と気持ちの良い読後感を覚えた物語でした。そして、最近のミステリ小説家って本当に大変だなって。

あらすじを簡単に説明すると、探偵事務所の代表として探偵をしている小石は、スリルのある事件の解決を望むも、事務所にくる依頼は不倫等の色恋沙汰案件ばかり。なぜなら小石の探偵事務所は色恋案件に非常に強い事務所だから。その理由は小石が人の恋愛感情が矢印として視えるという特技があるからだった。

これだけ書くと能力モノのように思えますが、そうではないんです。この小石の矢印が見える能力は物語のメインではないです。物語のフックとしては活躍しますが、推理にはそこまで関わってこない。だけど、物語の中では非常に大切な役割を担います。

もう、伏線回収が綺麗すぎて、まだ読んでない人には出来るだけ真っ新な状態で触れて貰いたいので、中身に関する事はあまり書きたくないと言うのが正直なところ。

奇を衒った設定に見えて、しっかりした構成の物語を味わえるギャップ。と言うか王道ミステリでしょ、これ。

直接関係ないところで所感を書くと、『十角館の殺人』『魍魎の匣』は色んな意味でインパクトのある作品でしたよね。そして、結果的に誰も死んでいないのが心地いい読後感に貢献していると思いました。文学部シリーズみたい。

とにかく、どれだけ考えて読んでも、その上を行くどんでん返しの心地よさ。そしてその伏線がちゃんと散りばめてるので、やられた!!と気持ちよく作者に白旗を揚げれる作品です。

多分映像化はされない作品なので、是非読んで頂きたい作品です。ネタバレになるから何も書けないのが辛いわぁ(喜)。

そうそう。九州は福岡が舞台なので地理がある程度でもわかるとより没入感を得られるかも。東京以外が舞台だとそれだけでテンションがあがる田舎の民。




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