Marumaru's TinyPlaza

(2025.01.16)京都a-choに行ってきた

出張で京都に行ったついでに……と言うか、時間を作ってa-choに行ってきました。

ここは大学時代によく行っていたゲームセンターです。その想い出の場所が今月で閉店するという知らせを目にして、最後にどうしてももう一度行きたかったんです。

四条新京極を上ったところにあります。a-choは2F、3Fなのでお店の前にあるエスカレーターで行きます。このエスカレーターを上る時は得も言われぬ高揚感に包まれていましたのを思い出します。

2F入り口。SNSで見かけていた閉店のお知らせですが、実際に目の当たりにするとやはり寂しいです。

3F入り口。3FはSTGゲームや音ゲー中心です。

3F店内。平日昼間と言う事もあってか、殆ど人が居ませんでした。

2F店内。格闘ゲーム中心。ここで対戦するのが憧れでした。最近はプリクラやクレーンゲームが多いみたいです。

せっかくなのでゲームをしてきました。使用キャラはサスカッチ。

ゲームその2。KOF98、チームはアテナ・舞・キム。時間が無かったので2戦目終わった辺りで席を立つことになったのが残念。



私はアーカードゲームのガチ勢と言う訳ではないんですが、当時を過ごしたゲーム好きの一人としてアーケードゲームには普通に触れ、普通に楽しんでいました。大学に進学してからは周りにゲーム好きが多かったのもあって、サークル活動の後、飲み会の前後など、事あるごとにゲームセンターに行っていました。MMORPGやチャットに傾倒していたせいでオフ会にもよく参加しましたが、そのオフ会の中でもまずはゲームセンター(そしてカラオケ)と言う事が多かったです。

それまではスーパーの前等でネオジオをプレイするぐらいだったのですが、大学に行って周りのゲーム好きな人達や、大きなゲームセンターを経験して、ゲームを本気でやっている人達の凄さに触れました。ちょうど大学に入ったころは、ギルティギアXの登場もあり、あり得ないようなコンボの繋げ方に驚き、STGではエスプレイドやぐわんげが登場して、デバッグモードと見まごうばかりの避け技術に魅入っていました。

ゲームセンターに行けば、周りに魅力的なタイトルが沢山ある。そして暫くすればまた新しい作品が登場する。下手なりにプレイして上達するのは楽しかったし、対戦で勝てればなお嬉しい。(例外としてバーチャロン オラトリオタングラムは勝ち負け関係無くプレイしているだけで楽しいと感じたゲームでした。)

そして何より、友達や先輩とゲームセンターで一緒に過ごす時間が一番大好きでした。みんなそれぞれ好きなゲームがあって、そのゲームを一生懸命やり込んでいる。その姿を眺めるのも楽しかったし、そのゲームについて語り合うのも楽しかった。

ビーマニ、DDR、オラタン、電車でGo、斑鳩、KOF、鉄拳、DoA、SNKvsCAOCOM、スト3、エスプレイド、ぐわんげ、ギアウイング、JoJo、ドリラー、ホットギミック、ギルティギア、ヴァンパイア、タイピングオブザデッド、テトリス、タントアール、プロギア、バトルガレッガ、ガンバード、etc……。挙げればキリがないタイトルの一つ一つに、それぞれの人と紐づいた想い出があります。そして、その想い出の背景は全てゲームセンターです。

a-choはそんなゲームセンターと共に過ごした大学生時代を象徴する場所です。

そんな思い出の場所を10年ぶりぐらいに訪れたのは、お店の閉店のタイミングになってしまいました。お店の場所と雰囲気は当時のままですが、久々に訪れた場所はビックリするぐらいに誰も居ませんでした。当時はいつ行っても人で賑わっていて、喧噪に包まれた場所だったのに。

そんな人影まばらなa-choの中を歩きながら物思いに耽っていました。MMORPGのサービス終了の時にも感じましたが、私が好きだったのはこの場所という器ではなく、一緒に過ごした時間の想い出。この場所が繋いでくれていた人と人と繋がりだったんだな、と。

社会人になってからも仕事終わりに一人でゲームセンターに行ってはいました。雑踏に包まれてギタフリやデススマイルズをプレイしていたりしました。だけど、なんだろう、漫画喫茶で一人漫画を読んでいるような、ネットゲームをスタンドアロンでプレイしているような。

それはゲームセンターと言う場所を通じて交流を育み、人間関係を構築しようとしなかった自分のせいであって、それをゲームセンターのせいにするのはお門違い甚だしい事ではあります。自分はもうこの場にそぐわない人間なのかな、と感じていたところにa-choの閉店ニュースが重なり、実際に足を運んでみて今のa-choの姿を眺めながら、胸の中の想い出と重ね合わせていました。

そうして、時間を経ても存在している場所の中に、過ぎ去った時間の想い出を重ねようとしている。決して嵌らないピースを無理矢理嵌めるような意味の無い行為に飽きた頃に、もう戻らないあの時代が甦ってどうしようもなく切なく、いたたまれなくなっていました。

a-cho、本当にありがとうございました。




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