Marumaru's TinyPlaza

(2014.07.04)奥華子さんのコンサートに行ってきた

先日、倉敷に奥華子さんのコンサートを聴きに行ったので、熱が冷めない内に感想を箇条書き。まさかの木曜日にしかも倉敷に奥華子さんが来てくれるなんて、これは行くしかない。


ライブじゃなくてコンサート。座ってじっくり聴いて、曲が終わってピアノの音が鳴り終わるのをまって拍手。大好きな歌を自分の中でじっくりと消化しながら聴けて本当に大満足。

グランドピアノの弾き語りが圧巻だった。グランドピアノとキーボード2台を代わる代わる使う弾き語りだったんですが、特にグランドピアノの重厚な音とホールに大音量で響き渡る奥華子さんの歌声が最高だった。CDで何度も聞いている曲でも、やっぱり生で聴くと違います。

奥華子さんの曲は、初期の恋愛をテーマにした切ない曲が好きだったんです。でも、今回のコンサートが「君と僕の道」のアルバムツアーと言う事でセットリストはどんな感じなのかなーと思っていたんですが、杞憂に終わりました。アルバム曲以外にも今までの曲を色々と歌ってくれ、カバー曲や即興曲、アンコールの選曲まで見事な組み立てでした。

中でも、個人的に大好きだった「楔」が生で聴けたのが本当に嬉しい。インディーズアルバムの曲なのに。この曲、大好き過ぎて生で聴いていて思わず目頭が熱くなりました。

カバー曲はBUMPの「天体観測」このカバー曲の存在だけは知っていましたが、実際に聴くとやっぱり驚きました。アレンジがあったとは言え、歌詞やメロディは天体観測なのに完全に奥華子さんの曲になっていました。不思議なものですね。流石に間奏部分の「ォウイェ~アハァ~ン」は入っていませんでした。それが入っちゃうと流石に奥華子さんが歌ったとしてもBUMP臭がしてしまう気がする。

MCの個人的ヒット(詳細は多分違ってると思うので雰囲気だけ)「Twitterとかを見てると、『奥華子はいつまで片思いしてるんだ』とか『俺が両想いになってやるよ』とか見るんんですけど、私もそう思います。でも、私は暗い歌を聴くのも作るのも好きなんです。みなさんも奥華子のライブを聞きに来てるって事は多分暗い人なんですよね。だから、しっとりした曲を思いっきり歌わせてください」

うん、それは私もいつも思ってた。「奥華子はいつまで片思いしているんだろう」って。だけど、今回のコンサートを聴いてその認識も良い意味で変わった気がする。上手く言えないけど、人を想うって大切な事なんだって素直に思える。それが恋愛感情かどうかは置いておいて。

途中、会場の人から「これだけは言いたい事」を10個程募って、それを歌詞に織り込んで即興の岡山ソングを作るってコーナーがあったんだけど、「妹が結婚して式で写真を撮った」とか「内定貰った」とか「実習が憂鬱だ」とか挙句の果てには「(ソーシャルゲームで)1万3千円課金した」とか皆言いたい放題言った事を全部繋げて「奥華子さんの歌」にしてるのが本当にすごかった。何と言うか奥華子の作詞メソッドのようなものを垣間見た気がした。あと、当たり前だけどメロディって大事なんだね。突拍子も無い事でも良いメロディに乗るとそれらしく聞える不思議。

会場は倉敷芸文館って言うホールの収容人数が800人ちょっとのそんなに大きくない場所なんだけど、その1階席の前部分だけを贅沢に使ったコンサートでした。

見取り図はこんな感じ

座席が前から9列目だったので、「かなり前で見られる!」と喜んでいたら実際はほぼ最後尾だったと言う衝撃。一階席後半にはPAさんやスタッフが陣取り、端の方の席の人は真ん中の方の空いている席で見られると言う本当に贅沢なコンサート。って言うか当日券も売っていたみたいだし…大丈夫なのかしら?って心配するレベル。座席を数えてみたら300人割ってるんじゃないかな、これ……。

だけど、その分、本当に近くで奥華子さんの演奏を感じる事が出来て本当に良かった。途中のアップテンポの時に奥華子さんが通路を回ってくれたんだけど、一番通路側の席だったので本当に数十センチの距離を奥華子さんが通ったんですよ!(と、喜んでいたら……)

曲の間に曲名を言ってくれるのでとても聴きやすかった。それにとても深々とお辞儀をする姿が印象的でした。「ありがとうございます」って何度聞いたか分からない。この辺りは路上ライブからスタートした人ならではって言う気がする。だけど、全く悪い気なんてするわけない。

コンサートが終わった後にまさかの全員とハイタッチ!!何それ!そんな大サービスしちゃっていいの!?って感じでした。この辺りは小規模会場ならでは。

ちなみに、倉敷芸文館ってこんなところ。

コンサートが始まる前に美観地区に寄ってきました。

あいにくの雨模様でしたが、それはそれで情緒があったかも。

アイビースクェアの中のオルゴールミュゼ。

オルゴールの御土産物屋さん。いきものがかりの「YELL」のオルゴールを記念に買って帰りました。

中には入らなかったけど、大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」が生で観られるよ!


まとまりのない文章だけど、自分用の覚書って事で。本当に最高のコンサートだった!気持ちをリフレッシュさせてもらいました。




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