Marumaru's TinyPlaza

(2011.03.07)(book)ROCKER

『ROCKER』/小野寺 史宜


ロックをテーマにした青春ストーリー。第三回ポプラ社小説大賞 優秀賞受賞作です。

主人公である不登校気味の女子高生の学生生活の一部を切り取ったようなお話。女子高生の女の子とギタリストの先生で構成される人間関係を中心に、章毎に違う人が絡んでいくような感じで一冊を通じて大きな流れもあります。

……なんか分かりにくいな。サブキャラのエンドを回収しながらトゥルーエンドに向かうストーリー。あ、ゲームで例えると分かりやすくなった(笑)

けいおん!が好きな人にはお勧め。(アニメ版けいおん!よりこの本の方が先だけど。)バンドクエストやBECKも好きな人には更にお勧め。

ここからは一般論ですが、青春モノで音楽を絡めた作品にはそれぞれ違った面白さがあると思うんです。と言うより、よっぽどの事がないとつまらなくなりようがないですよね。何故なら、学生時代の独特の感覚は大多数の人の共通経験としてあるものだし、音楽はそれ自体が楽しいものであり情熱を注げる表現手段なのだから。

だから、それらを下地に恋愛、バンド結成、楽器購入、曲作り、人間関係、ガールズバンド、etc…と色んな要素を絡めればそれぞれ違った面白さが生まれてくるのは当然なのかもしれない。見ていて、読んでいてワクワクするものがあります。

私も、この本を読んでから久しぶりにギターを練習していました。なんて影響されやすい性格。別に悪い事じゃないし、良いキッカケだったと前向きに考えることにします。

とりあえず、特に深く考えずにさくっと読める本なので、けいおん!!が終わって劇場版や3期までが待ち遠しい人は読むと幸せになれるかもしれない。




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