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(2018.04.14)(game)ZERO ESCAPE 刻のジレンマ

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』


極限脱出シリーズの3作目で完結編。興味はあったもののプレイするタイミングを逃していたんですが、やっとプレイ出来ました。

以下、完全にネタバレで感想を箇条書き。



















  • 脱出パートが面倒。解き応えがあるではなくて面倒。閃き重視ではなくて、やたらと手順が多かったり、メモを取りながらの置換や対応探しだったり、理不尽だったり。ゲームのアクセントではなくて負担になっていた感がありました。脱出ゲームなのに途中何度か攻略を見てしまいました。
  • 完結編ということで「9人9時間9の扉」、「善人シボウデス」に絡めた設定なんですけど、ちょっと無理があるかなぁと。シグマ&ダイアナの子供とか。
  • 映画を目指したということでフルボイスなのは良いんですが、メッセージスキップが一気に飛んじゃうのが微妙。声優さんの演技は上手いんですが、目視で確認したら飛ばしたいセリフもあるので。能登麻美子さん最高。最初は何で?と思ったけど、理由を知ると納得の理由の配役でした。
  • 多分ミステリの定番なんでしょうが、3チームの時間軸がずれている+3区画の部分は面白かったです。90分で記憶が消える設定や記憶の欠片のシステムに関して最初は??だったんですが、このトリックの為だったんですね。
  • 『Q』≠ショーンの存在については、存在を仄めかす描写もあったけど、ちょっと唐突だったかも。多分、記述法でその辺りの整合性はとってるんでしょうが。ただ、叙述トリックなのは良いとして、公式サイトのチーム紹介に入ってないのは反則な気が。
  • ラストの展開がやりたかったんでしょうけど、あの後味の悪さは嫌いじゃないです。と言うか、最後のあのシーンこそ選択をいれて欲しかった。
  • ゲームの展開に対してシステムが付いて行っていない感じがしました。チャートが複数あるのも、結局は選択肢埋めの為だけの存在で、ゲームの内容を視覚的に表示する効果はあまり無かったのではないかと。
  • 3チーム分の視点を入れ替えてる関係でストーリーの穴埋め作業感が大きかった。最初からロックされたストーリーがずらっと並んでいるとちょっと気が滅入るかも。
  • 3DSのCERO-Dって割と直接的なグロ描写OKなんだなぁ、と。
  • 結論ですが、極限脱出シリーズは1作目の「9人9時間9の扉」が一番面白かった。あと、これ系のゲームだと「YU-NO」、「シュタインズ・ゲート」はやっぱり名作なんだな、と。

なんか愚痴ばっかりになってしまいましたが、このシリーズが好きで完結編に期待していたからこその悲しさもあります。




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