Marumaru's TinyPlaza

(2018.05.24)(book)幾日

『幾日』/幾花にいろ


エロ漫画ですのでご注意。

少し前からとても気になっていた作家さんの初単行本です。表紙がピンク過ぎる。

この作家さんの絵柄、エロ漫画にしては珍しい絵柄なんですよ。アフターヌーン系と言うか、青年誌・少女漫画風と言うか、主線をあまりはっきり描かない絵柄です。鉛筆のラフな線を残した感じと言えば良いのか。

そして、ストーリーがとても好き。1話完結の短編集なんですが、女性のギャップの描き方がとても魅力的なんです。最初はとっつき難い感じだったけど、実は積極的だった、とか愛嬌があった、とか。で、そのギャップを見せるキッカケになるのが、ヒロインが主人公に向ける好意なんです。ギャップに驚きながらも新しい一面を見られて喜んでいる主人公に、ヒロインが自分からその理由を話す、みたいなシチュエーションが多いんです。

一話20Pぐらいの短い話の中に、男女の出会いからヒロインがギャップを見せるに至った心の機微、そして成人漫画らしく情交を結んで、致した後の余韻を残しながら物語を〆る。そんなメリハリのある物語構成が好きです。

あと、主人公が最初はヘタレな事が多く、ツリ目のヒロインがリードして、最後は主人公が男を見せるっていう展開、王道だけど良いものです。

色々と語りたい事はあるのですが、仔細を語りだすとサイトの趣旨から外れてしまうのでこの辺りで。気になった方は是非読んでみて下さいな。




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