Marumaru's TinyPlaza

(poem)014_小さな幸せ

「小さな幸せ」

帰り道の橋の上
急に目の前を横切った小鳥

大げさに驚いて腕にしがみついたら
君はそんな私に驚いてた

そんなに驚いたら私のほうが困るのに
ほら、やっぱり気まずくなった

仕方ないから一緒になって
遠くなってく鳥の影
空の向こうに消えるまで見てた

でも、君と一緒のものを私も見てるって
そんな小さなことすら喜びだった

幸せに包まれたこの時間の中
それが普通じゃないって思えるぐらい
もっともっと幸せを探しつづけよう

今に満足してるって絶対に思わない

そんなことを考えた夕方
気付いたら、握ったままの腕を見つめて
ちょっと困った顔の君が居た