Marumaru's TinyPlaza

(poem)075_予定調和

「予定調和」

先が容易に想像出来る道を進もうとしている
0では無いと言うだけで
0となんら変わり無い道を進もうとしている

私を僅かばかり納得させる
微かな自己満足を求め
道を歩もうとしている

至らない私に対する言い訳は
私以外をどこまでも傷つけて
戻らない時間を知らしめるだけなのだろう

だけど
目の前に見えた道を
踏みとどまる勇気も
見過ごす余裕も
私には無かった

道を歩き出した私は
一途な祈りも虚飾の見栄もかなぐり捨てて
零れる涙を拭い込み上げる嗚咽を飲み込んで

たとえ頭の中に結末が描けていたとしても
可能性を追いかけるしかないじゃない