Marumaru's TinyPlaza

(poem)042_街の川

「街の川」

ビルの間を流れていく
沢山の”ひとり”達

何処かの穴から出て来ては
何処かの穴に吸いこまれていって
真っ直ぐに正面を見ているその瞳には
だけど目の前のあたしは映ってなくて

一番人の多い場所なのに
一番あたしの存在を消してくれるような

そんな感覚が不思議と気持ち良くて
ずっと眺めていたの橋の上から

”ひとり”はどれだけ集まってみても
やっぱり”ひとり”なんだなって