Marumaru's TinyPlaza

(poem)045_待ち人

「待ち人」

何度時計を見ても
その度に少しずつ進んでるだけ

わざとらしく壁にもたれて
ため息を漏らしながら
少しふてくされて待ってる自分を
ちょっとだけ意地らしく思ってみたり

電話したい気持ちはやまやまなのに
待ってた私を誉めてもらいたいの?
けなげに待つ姿に酔っていたいの?
どうしてだろう番号が押せないから

慌てて走ってくるバツの悪そうな
私は少しふてくされてみせて
だけどすぐに満面の笑顔で迎えるの
気付いたらそんなことを考えていた

昔誰かが言ってたっけ
”待ってる時間が思いを膨らませる”
そんな言葉が頭をよぎった瞬間

……うんん、言葉は間違いだった
だって、パンって弾けちゃったんだから